バックパックのサイズの選び方完全ガイド!失敗しないポイントを解説

- バックパックのサイズの選び方がわからない
- 容量の目安って何リットルが適切?
- 体型に合うサイズの測り方を知りたい
バックパック選びでは、用途や体型に合わない製品を購入してしまい後悔するケースが多発しています。
バックパックのサイズ選びで失敗しないためには、用途別の容量目安・背面長の正確な測定・フィット感の確認というポイントを押さえることが重要です。
この記事では、日帰り登山から長期旅行まで対応できるバックパックサイズの選び方を、初心者でも理解できるよう具体例とともに詳しく解説します。
バックパックのサイズ選び方の基本知識

バックパック選びで最も重要なのは、容量表示の正しい理解と自分の体型に合ったサイズの把握です。
同じ容量でもブランドによって実際の収納力が異なるため、基本的な知識を身につけることで失敗を防げます。
容量表示の見方と実際の収納力
バックパックの容量は「L(リットル)」で表示されますが、この数値だけで判断するのは危険です。
容量は内部に収納できる空間の体積を示しており、基本的な計算式は以下の通りです。
容量(L)= 縦(cm)× 横(cm)× 奥行き(cm)÷ 1,000
例えば、縦50cm×横30cm×奥行き20cmのバックパックの場合、50×30×20÷1,000=30Lとなります。
ただし、この計算はメイン収納部のみを対象としています。
サイドポケットやフロントポケット、拡張機能がある場合、実際の収納力はさらに大きくなる可能性があります。
重要なのは、ブランドやメーカーによって測り方に違いがあることです。
同じ「30L」でも実際の大きさや形状は異なる場合があるため、容量だけでなく形やポケットの配置、開閉のしやすさも考慮する必要があります。
実際の収納力を判断するポイント
- メイン収納部の形状(縦長か横長か)
- 仕切りやポケットの数と配置
- 拡張機能の有無
- 外部ポケットの容量
背面長とは何か
背面長とは、バックパックが背中に接する部分の長さを指します。
これは体型に合ったバックパックを選ぶ上で最も重要な要素の一つです。
背面長が合わないバックパックを使用すると、以下のような問題が発生します:
- 肩や腰への負担が増加
- 荷重が適切に分散されない
- 長時間の使用で疲労が蓄積
- バックパックが不安定になる
一般的に、バックパックの背面長は以下のサイズに分類されます:
XS(35-40cm): 身長150cm以下の方
S(40-45cm): 身長150-165cmの方
M(45-50cm): 身長165-180cmの方
L(50-55cm): 身長180cm以上の方
ただし、身長だけでなく胴体の長さが重要なため、実際の測定が必要です。
背面長の正しい測定方法
背面長を正確に測定するには、以下の手順を守ることが重要です:
測定に必要なもの
- メジャー(柔軟性のあるもの)
- 協力者(一人で測定するのは困難)
- 鏡(姿勢確認用)
測定手順
- 基準点の確認
首を前に倒し、首の後ろで最も突出した骨(第七頸椎)を見つけます。この骨が上の基準点となります。 - 下の基準点の確認
腰骨の一番高い部分を両手で触り、その高さで背中側の基準点を決めます。腰骨の高さを背中に水平に結んだ線上が下の基準点です。 - 測定の実施
第七頸椎から腰骨の高さまでの背中の長さを、背骨に沿って測定します。この時、背筋を伸ばした自然な姿勢を保つことが重要です。 - 測定値の確認
2-3回測定し、平均値を算出します。1cm程度の誤差は許容範囲内です。
測定時の注意点
- 厚手の服を着ている場合は脱ぐか、薄手の服で測定する
- 猫背にならず、自然な姿勢を保つ
- メジャーは背骨のカーブに沿わせる
- 一人で測定せず、必ず協力者に依頼する
正確な背面長を把握することで、体型に最適なバックパックを選択でき、快適で安全な使用が可能になります。
特に長時間の使用や重い荷物を運ぶ場合、適切な背面長のバックパックを選ぶことで疲労を大幅に軽減できます。
用途別バックパックサイズの選び方

バックパック選びで最も重要なのは、使用目的に応じた適切な容量を把握することです。
同じ登山でも日帰りと宿泊では必要な荷物量が大きく異なるため、用途別の容量目安を理解することで最適なサイズを選択できます。
日帰り登山・ハイキング用サイズ
日帰り登山やハイキングには、20L〜30Lのバックパックが最適です。
この容量であれば、必要最低限の装備を効率的に収納でき、体への負担も軽減できます。
日帰り登山の基本装備
- 雨具(レインウェア上下)
- 防寒着(フリースやダウンジャケット)
- 水分(1〜2L)
- 行動食・昼食
- ヘッドライト
- 救急用品
- 地図・コンパス
20Lサイズは軽量で扱いやすく、小柄な方でも負担なく持ちやすいサイズです。
特に初心者の方は、荷物を詰め込みすぎる傾向があるため、容量に制限があることで必要な装備の選別ができるメリットもあります。
25L〜30Lサイズになると、カメラ機材や追加の防寒着、軽アイゼンなどの季節装備も収納可能です。
四季を通じて登山を楽しみたい方や、写真撮影が目的の登山では、やや大きめのサイズを選ぶことをおすすめします。
日帰り登山用バックパックの選択ポイント
- サイドポケットでペットボトルにアクセスしやすい
- フロントポケットで小物の整理がしやすい
- 軽量性を重視(本体重量1kg以下が理想)
- 背面の通気性が良い
1泊2日の山小屋泊用サイズ
山小屋泊での1泊2日登山には、40L〜50Lのバックパックが適しています。
この容量は日帰り装備に加えて、宿泊に必要な着替えや洗面用具を収納できる大きさです。
山小屋泊の追加装備
- 着替え(下着・靴下・Tシャツ)
- 洗面用具(歯ブラシ・タオル)
- スリッパまたはサンダル
- 寝間着(山小屋によっては必要)
- 予備バッテリー
- 翌日の行動食
40L前後のバックパックは「マルチバック」とも呼ばれ、あらゆるシーンに対応できる汎用性の高い容量です。
山小屋泊だけでなく、1泊2日の旅行や出張にも活用できるため、初めて本格的なバックパックを購入する方にもおすすめです。
山小屋泊では食事が提供されるため、調理器具や食材を持参する必要がありません。
そのため、テント泊と比較して荷物量を大幅に削減できます。
山小屋泊用バックパックの選択ポイント
- 荷物の出し入れがしやすい開口部
- 内部の仕切りで荷物整理がしやすい
- 雨蓋(トップリッド)で小物収納が充実
- 適度なクッション性で快適性を確保
テント泊・長期縦走用サイズ
テント泊や長期縦走には、60L以上の大容量バックパックが必要です。
テント泊では山小屋泊と異なり、テント・寝袋・マット・調理器具・食材など、生活に必要な全ての装備を自分で運ぶ必要があります。
テント泊の追加装備
- テント(1〜2kg)
- 寝袋(500g〜1.5kg)
- マット(300g〜800g)
- 調理器具(バーナー・コッヘル)
- 食材(2〜3日分)
- 水(2〜3L)
- 予備燃料
60L以上のバックパックでは、これらの装備を効率的にパッキングできます。
特に冬季のテント泊では、防寒装備が増加するため、70L〜80Lの容量が必要になる場合もあります。
長期縦走(3泊4日以上)では、食材や水の量が増加するため、さらに大容量のバックパックが必要です。
ただし、容量が大きくなるほど本体重量も増加するため、軽量化とのバランスを考慮することが重要です。
テント泊用バックパックの選択ポイント
- 重い荷物を安定して運べるフレーム構造
- ウエストベルトで荷重を腰に分散
- 外部アタッチメントでテントやマットを固定可能
- 防水性能または防水カバー付属
海外旅行・バックパッカー用サイズ
海外旅行やバックパッカーとしての長期旅行には、40L〜60Lのバックパックが適しています。
航空会社の機内持ち込み制限(3辺の合計115cm以内、重量10kg以内)を考慮すると、40L〜50Lサイズが実用的です。
海外旅行の特徴
- 気候の変化に対応する衣類
- 電子機器とその充電器
- 旅行書類とパスポート
- 現地調達が困難な日用品
- お土産用の余裕スペース
バックパッカー用のバックパックは、登山用と異なり都市部での移動を前提としているため、キャリーケースのような開閉方式を採用したモデルも多く販売されています。
また、セキュリティ面を考慮したジッパーロック機能や、貴重品用の隠しポケットなどの機能も重要です。
海外旅行用バックパックの選択ポイント
- 機内持ち込み可能なサイズ
- 都市部での移動に適したデザイン
- セキュリティ機能の充実
- 耐久性の高い素材と縫製
- キャリーケース風の開閉方式も検討
用途に応じた適切なサイズ選択により、快適で安全な登山や旅行を実現できます。
初心者の方は、まず日帰り用から始めて、経験を積みながら段階的に大容量のバックパックに移行することをおすすめします。
体型に合うバックパックサイズの選び方

バックパック選びで最も重要なのは、容量だけでなく自分の体型に適したサイズを選ぶことです。
同じ容量でも背面長や体型によってフィット感が大きく異なるため、快適で安全な使用には体型に合わせたサイズ選択が不可欠です。
男性と女性の体型差による選び方
男性と女性では骨格や筋肉の付き方が大きく異なるため、バックパックメーカーは性別に応じた専用モデルを展開しています。
これらの違いを理解することで、より快適なバックパック選びが可能になります。
女性専用モデルの特徴
- ショルダーハーネスの角度が狭く設計されている
- ヒップベルトの形状が女性の骨盤に合わせて調整されている
- 背面パッドの厚みや形状が女性の体型に最適化されている
- 全体的にコンパクトな設計で扱いやすい
女性の場合、肩幅が狭く胴体が短い傾向があるため、男性用モデルでは肩からずり落ちやすくなります。
また、腰骨の形状も異なるため、女性専用のヒップベルトを使用することで荷重を効率的に分散できます。
男性用モデルの特徴
- ショルダーハーネスの幅が広く、肩全体をカバー
- ヒップベルトが男性の骨盤形状に合わせて設計
- 背面長が長めに設定されている
- 大容量モデルでも安定した背負い心地
男性の場合、肩幅が広く胴体が長いため、女性用モデルでは窮屈に感じる場合があります。
特に大容量のバックパックでは、男性用の設計でないと荷重分散が適切に行われません。
ユニセックスモデルの選び方
小容量のバックパック(30L以下)では、ユニセックスモデルも多く販売されています。
この場合、実際に試着して以下の点を確認することが重要です:
- ショルダーハーネスが肩から滑り落ちないか
- 背中とバックパックの間に隙間がないか
- ヒップベルトが腰骨にしっかりフィットするか
身長別おすすめサイズ目安
身長は背面長を推測する重要な指標ですが、同じ身長でも胴体の長さには個人差があります。
以下の目安を参考に、実際の背面長測定と組み合わせてサイズを選択してください。
身長150cm以下の方
- 背面長:35-40cm(XSサイズ)
- おすすめ容量:20-40L
- 注意点:大容量モデルでは選択肢が限られる場合がある
小柄な方の場合、背面長が短いため大容量バックパックでは適切なサイズが見つからない場合があります。
この場合、容量よりもフィット感を優先し、パッキング技術で荷物量を調整することをおすすめします。
身長150-165cmの方
- 背面長:40-45cm(Sサイズ)
- おすすめ容量:20-60L
- 注意点:女性の場合は女性専用モデルを検討
この身長帯では、多くのバックパックでSサイズが適合します。
女性の場合、男性用のSサイズよりも女性専用モデルの方がフィット感が良い場合が多いため、両方を試着して比較することをおすすめします。
身長165-180cmの方
- 背面長:45-50cm(Mサイズ)
- おすすめ容量:全容量対応可能
- 注意点:最も選択肢が豊富なサイズ帯
この身長帯は最も標準的なサイズで、ほぼ全てのバックパックでMサイズが適合します。
選択肢が豊富なため、用途や好みに応じて最適なモデルを選択できます。
身長180cm以上の方
- 背面長:50-55cm(Lサイズ)
- おすすめ容量:全容量対応可能
- 注意点:小容量モデルではサイズ展開がない場合がある
大柄な方の場合、20-30Lクラスの小容量バックパックではサイズ展開がない場合があります。
この場合、ワンサイズ上の容量を選択するか、背面長調整機能付きのモデルを検討してください。
肩幅・胴回りとの関係性
身長や背面長だけでなく、肩幅や胴回りもバックパック選びに重要な要素です。
これらの要素を総合的に考慮することで、より快適なフィット感を実現できます。
肩幅とショルダーハーネスの関係
ショルダーハーネスは肩全体を包み込むように設計されていますが、肩幅が狭すぎる場合はハーネスが外側にずれ、肩幅が広すぎる場合は内側に食い込みます。
- 肩幅が狭い方:女性専用モデルまたは調整機能付きモデル
- 肩幅が広い方:男性専用モデルまたは大きめサイズ
- 標準的な肩幅:ユニセックスモデルでも対応可能
胴回りとヒップベルトの関係
ヒップベルトは腰骨を包み込んで荷重を支える重要な部品です。
胴回りのサイズに合わないヒップベルトでは、荷重分散が適切に行われません。
- 細身の方:Sサイズのヒップベルトまたは調整範囲の広いモデル
- 標準体型の方:Mサイズのヒップベルト
- がっちり体型の方:Lサイズのヒップベルトまたは交換可能モデル
一部のメーカーでは、ヒップベルトのサイズを別途選択できるシステムを採用しています。
体型に合わない場合は、購入時に販売店でサイズ変更を相談することをおすすめします。
試着時のチェックポイント
- ショルダーハーネスが肩から滑り落ちない
- 背中とバックパックの間に隙間がない
- ヒップベルトが腰骨にしっかりフィットする
- 長時間背負っても違和感がない
- 荷物を入れた状態でのバランスが良い
体型に合ったバックパックを選ぶことで、疲労軽減と安全性向上の両方を実現できます。
オンライン購入の場合でも、事前に店舗で試着してサイズを確認することを強くおすすめします。
バックパックサイズ選びで失敗しないポイント

バックパック選びで最も重要なのは、購入前の十分な検討と試着です。
オンライン購入が主流となった現在でも、体型に合わないバックパックを選んでしまうリスクは高く、適切な選択プロセスを踏むことで失敗を防げます。
試着時のチェック項目7つ
バックパック選びで失敗しないためには、以下の7つのポイントを必ずチェックしてください。
これらの項目を順番に確認することで、体型に最適なバックパックを見つけることができます。
1. 背面長の適合性確認
背中とバックパックの間に隙間がないか確認します。
隙間があると荷重が適切に分散されず、肩や腰への負担が増加します。
背面パッドが背中全体にフィットし、浮いている部分がないことを確認してください。
2. ショルダーハーネスの位置調整
ショルダーハーネスが肩の中央部分に正しく配置されているかチェックします。
ハーネスが首に近すぎると圧迫感があり、外側すぎると滑り落ちやすくなります。
肩全体を包み込むような位置が理想的です。
3. ヒップベルトのフィット感
ヒップベルトは腰骨の上に正しく配置され、しっかりと締まることを確認します。
適切に装着されたヒップベルトは、バックパックの重量の約70%を腰で支えることができ、肩への負担を大幅に軽減します。
4. 荷重分散の確認
実際に荷物を入れた状態で背負い、重心が体の中心に来ているかチェックします。
重心が後ろに偏ると後ろに引っ張られる感覚があり、前に偏ると前かがみになりやすくなります。
5. 動作時の安定性
歩行や軽いジャンプをして、バックパックが左右に揺れないか確認します。
不安定なバックパックは疲労の原因となり、長時間の使用では安全性にも影響します。
6. 通気性と快適性
背面パッドの通気性を確認し、長時間背負っても蒸れにくい構造になっているかチェックします。
特に夏季の使用では、通気性の良さが快適性に大きく影響します。
7. 調整機能の操作性
各種ストラップの調整が簡単にできるか確認します。
使用中に調整が必要になった場合、操作が複雑だと適切な調整ができません。
オンライン購入時の注意点

オンライン購入では実際の試着ができないため、以下の点に特に注意して選択する必要があります。
事前の情報収集と慎重な検討により、失敗リスクを最小限に抑えることができます。
サイズ表の詳細確認
メーカーの公式サイトでサイズ表を必ず確認し、自分の背面長と照らし合わせてください。
同じ「Mサイズ」でもブランドによって実際のサイズが異なる場合があります。
特に海外ブランドでは、日本人の体型に合わせた調整がされていない場合もあります。
レビューと評価の活用
実際の購入者のレビューを詳しく読み、体型が似ている人の意見を参考にしてください。
身長や体重、使用用途が記載されているレビューは特に参考になります。
ブランドの特徴理解
各ブランドの設計思想や得意分野を理解することで、自分に合ったブランドを選択できます。
例えば、グレゴリーは背面長調整機能に優れ、ノースフェイスは都市部での使用を想定したモデルが充実しています。
詳細な仕様確認
容量だけでなく、重量、素材、ポケット配置、調整機能の詳細を確認してください。
特に重量は長時間の使用で大きな差となって現れます。
返品・交換制度の活用方法
オンライン購入では、返品・交換制度を積極的に活用することで失敗リスクを軽減できます。
購入前に制度の詳細を確認し、適切に利用することが重要です。
購入前の制度確認
返品期間、返品条件、送料負担の有無を必ず確認してください。
多くのアウトドア専門店では、30日間の返品保証を提供していますが、条件は店舗によって異なります。
試着時の注意事項
返品を前提とした試着でも、以下の点に注意してください:
- タグを外さない
- 汚れや傷をつけない
- 室内での試着に留める
- 元の梱包材を保管しておく
複数サイズの同時購入
サイズ選択に迷う場合、複数サイズを同時購入し、最適なサイズ以外を返品する方法も有効です。
ただし、この方法を利用する際は事前に店舗に相談することをおすすめします。
専門店での相談活用
アウトドア専門店の多くは、電話やメールでのサイズ相談サービスを提供しています。
体型や用途を詳しく伝えることで、専門スタッフから適切なアドバイスを受けることができます。
適切な選択プロセスを踏むことで、長年愛用できるバックパックを見つけることができます。
特に高価格帯のバックパックでは、慎重な選択により投資効果を最大化できます。
容量別バックパックの収納例と実用性

バックパック選びで最も重要なのは、実際にどれくらいの荷物が入るかを具体的にイメージすることです。
容量表示だけでは判断が困難なため、実際の収納例を知ることで最適なサイズを選択できます。
20L〜30Lクラスの収納例
20L〜30Lクラスは日帰り登山やハイキング、通勤・通学に最適な容量です。
コンパクトながら必要十分な荷物を収納でき、軽量で扱いやすいのが特徴です。
20Lクラスの収納例(日帰り登山)
- レインウェア上下(約500g)
- フリースまたは薄手のダウンジャケット(約300g)
- 水筒1L(約1kg)
- 行動食・昼食(約300g)
- ヘッドライト・予備電池(約150g)
- 救急用品・常備薬(約100g)
- 地図・コンパス(約50g)
- 財布・スマートフォン(約200g)
合計重量は約2.6kgとなり、20Lのバックパックでも十分に収納可能です。ただし、パッキング技術が必要で、荷物の配置を工夫する必要があります。
25L〜30Lクラスの収納例(日帰り登山+α)
上記の基本装備に加えて以下が収納可能です。
- カメラ機材(一眼レフ+レンズ1本)
- 軽アイゼンまたはチェーンスパイク
- 予備の手袋・帽子
- サーモス等の保温ボトル
- 追加の行動食・非常食
30Lクラスになると余裕が生まれ、季節装備や趣味の道具も持参できます。
初心者の方でもパッキングしやすく、日帰り登山では最も使いやすい容量帯です。
通勤・通学での収納例(25L)
- ノートPC(15インチ)
- 書類・ファイル類
- 弁当・水筒
- 着替え(ジム用)
- 折り畳み傘
- 化粧ポーチ・洗面用具
- 充電器・ケーブル類
ビジネスシーンでも十分な容量があり、ジム通いや出張にも対応できます。
40L〜50Lクラスの収納例
40L〜50Lクラスは山小屋泊登山や1泊2日の旅行に最適な容量です。
日帰り装備に宿泊用品を追加でき、汎用性の高いサイズとして人気があります。
40Lクラスの収納例(山小屋泊1泊2日)
- 日帰り登山の基本装備一式
- 着替え(下着・靴下・Tシャツ)
- 洗面用具(歯ブラシ・タオル・石鹸)
- 山小屋用サンダル
- 寝間着またはパジャマ
- 予備バッテリー・モバイルバッテリー
- 翌日の行動食
- お土産用の余裕スペース
山小屋では食事が提供されるため、調理器具や食材は不要です。
そのため、40Lでも十分な余裕があり、快適な山行が楽しめます。
50Lクラスの収納例(テント泊準備段階)
- 山小屋泊装備一式
- 軽量テント(1〜1.5kg)
- 寝袋(夏用・約800g)
- マット(約400g)
- 簡単な調理器具
- 1食分の食材
50Lクラスになると軽量なテント泊装備も収納可能です。
ただし、本格的なテント泊には容量不足の場合もあるため、装備の軽量化が重要になります。
海外旅行での収納例(45L)
- 衣類(3〜5日分)
- 洗面用具・化粧品
- 電子機器・充電器
- 旅行書類・パスポート
- 常備薬・救急用品
- お土産用スペース
- 現地調達困難な日用品
機内持ち込み制限(115cm以内)を満たしながら、短期〜中期の海外旅行に対応できます。
60L以上の大容量クラスの収納例
60L以上の大容量バックパックは、本格的なテント泊登山や長期旅行に必要な容量です。
全ての装備を自分で運ぶ必要があるテント泊では、この容量が不可欠になります。
60Lクラスの収納例(テント泊2泊3日)
- 基本登山装備一式
- テント(2〜3kg)
- 寝袋(3シーズン用・約1.2kg)
- マット(約600g)
- 調理器具一式(バーナー・コッヘル・カトラリー)
- 食材(3日分・約2kg)
- 水(2〜3L)
- 予備燃料
- 着替え(2日分)
テント泊では生活に必要な全ての装備を運ぶため、重量も10〜15kgになります。
60Lの容量があれば、これらの装備を効率的にパッキングできます。
70L以上の収納例(長期縦走・冬季登山)
- テント泊装備一式
- 冬季用防寒装備(厚手のダウン・防寒着)
- 冬季用寝袋(約2kg)
- 予備食材・非常食
- 雪山装備(アイゼン・ピッケル)
- 予備燃料(多め)
- 長期分の着替え
冬季登山や長期縦走では、安全マージンを考慮してより多くの装備が必要になります。
70L以上の容量があれば、厳しい条件下でも安全な登山が可能です。
バックパッカー長期旅行での収納例(65L)
- 衣類(1〜2週間分)
- 洗面用具・化粧品
- 電子機器・充電器類
- 旅行書類・重要書類のコピー
- 常備薬・救急用品
- 現地調達困難な日用品
- お土産・購入品用スペース
- 寝袋・マット(ゲストハウス用)
長期旅行では気候の変化に対応する衣類や、現地調達が困難な日用品も必要になります。
65Lの容量があれば、数週間〜数ヶ月の旅行にも対応できます。
容量別の収納例を参考に、自分の用途に最適なバックパックサイズを選択してください。
初心者の方は、まず小さめの容量から始めて、経験を積みながら段階的に大容量モデルに移行することをおすすめします。
容量別おすすめバックパック厳選7選

バックパック選びで最も重要なのは、実際の使用感と品質を確認することです。
ここでは容量別に厳選したおすすめモデルを紹介し、それぞれの特徴と適用シーンを詳しく解説します。
日帰り登山におすすめ20L〜30Lクラス
日帰り登山やハイキングに最適な20L〜30Lクラスでは、軽量性と機能性のバランスが重要です。
このサイズ帯では特に背負い心地と通気性に優れたモデルを選ぶことで、長時間の使用でも快適性を保てます。
ドイター ACライト 23L|通気性抜群の軽量モデル

ドイターのACライトシリーズは、独自のエアコンタクトシステムにより優れた通気性を実現しています。
背面とバックパックの間に空間を作ることで、汗による不快感を大幅に軽減できます。
主な特徴
- 重量:約900g(軽量設計)
- 背面システム:エアコンタクト(通気性重視)
- 容量調整:サイドコンプレッション機能
- 適用身長:160cm〜180cm
特に夏季の登山では、背中の蒸れが疲労の原因となるため、通気性の良さは大きなメリットです。
軽量でありながら必要十分な機能を備えており、初心者から上級者まで幅広く愛用されています。
ミステリーランチ 2デイアサルト|タウンユースも可能な万能型

ミステリーランチの2デイアサルトは、軍用バックパックの技術を民生品に応用したモデルです。
独特のY字ジッパーシステムにより、荷物の出し入れが非常に簡単で、パッキング効率も優秀です。
主な特徴
- 容量:27L
- 開閉システム:3-ZIP(Y字ジッパー)
- デザイン:ミリタリーテイスト
- 耐久性:軍用規格準拠
タウンユースでも違和感のないデザインで、通勤や通学にも活用できます。特に荷物の出し入れ頻度が高い用途では、3-ZIPシステムの利便性を実感できます。
1泊2日の山小屋泊におすすめ40L〜50Lクラス
山小屋泊や短期旅行に最適な40L〜50Lクラスでは、収納力と背負い心地のバランスが重要です。
この容量帯では、荷物の整理しやすさと長時間使用時の快適性を重視したモデルを選ぶことが大切です。
ミレー サースフェー|初心者からベテランまで愛用される定番

ミレーのサースフェーシリーズは、フランスの老舗アウトドアブランドが手がける定番モデルです。
シンプルな構造でありながら必要な機能を全て備えており、長年にわたって多くの登山者に愛用されています。
主な特徴
- 容量:30L〜60L(サイズ展開豊富)
- 背面システム:トランスフォーム(調整可能)
- 重量:約1.2kg(45Lモデル)
- 価格帯:中級者向け
特に背面長の調整機能が優秀で、体型に合わせた細かな調整が可能です。
初心者でも扱いやすく、長期間使用できる耐久性も魅力の一つです。
ドイター デュラセント 30|防水性に優れたロールトップ

ドイターのデュラセントシリーズは、ロールトップ式の開閉システムを採用した防水性重視のモデルです。
悪天候時の登山や水辺でのアクティビティに特に適しています。
主な特徴
- 開閉システム:ロールトップ(防水性重視)
- 素材:防水ナイロン
- 容量:30L〜50L
- 特殊機能:完全防水構造
ロールトップ式は慣れが必要ですが、一度覚えると非常に便利で、防水性能は抜群です。
雨の多い日本の山岳環境では、この防水性能が大きなアドバンテージとなります。
長期旅行・バックパッカーにおすすめ60L以上
長期旅行やテント泊登山には、60L以上の大容量バックパックが必要です。
この容量帯では、重い荷物を安定して運べる構造と、長時間使用時の快適性が最重要ポイントになります。
グレゴリー バルトロ|快適性を追求した大容量モデル

グレゴリーのバルトロシリーズは、大容量バックパックの代表格として多くの登山者に支持されています。
独自のレスポンスA3サスペンションシステムにより、重い荷物でも快適に背負えます。
主な特徴
- 容量:65L〜85L
- サスペンション:レスポンスA3(自動調整)
- 重量:約2.3kg(75Lモデル)
- 背面長:調整可能(3サイズ展開)
特に重い荷物(15kg以上)を運ぶ際の安定性と快適性は他の追随を許しません。
テント泊登山や長期縦走では、この快適性の差が疲労度に大きく影響します。
オスプレー エーリエル|女性専用設計の高機能バックパック

オスプレーのエーリエルシリーズは、女性の体型に特化して設計された大容量バックパックです。
女性特有の骨格や筋肉の付き方を考慮した設計により、男性用モデルでは得られない快適性を実現しています。
主な特徴
- 容量:55L〜75L(女性専用サイズ展開)
- 設計:女性専用(ショルダー・ヒップベルト最適化)
- 重量:約2.1kg(65Lモデル)
- カラー:女性向けカラーバリエーション
女性の場合、男性用の大容量バックパックでは肩からずり落ちやすく、腰での荷重分散も適切に行われません。
エーリエルシリーズなら、女性でも大容量バックパックを快適に使用できます。
普段使いにもおすすめのスタイリッシュモデル
登山だけでなく、ビジネスシーンや日常使いにも対応できるスタイリッシュなバックパックも重要な選択肢です。
機能性とデザイン性を両立したモデルを選ぶことで、一つのバックパックで多様なシーンに対応できます。
マスターピース slick バックパック|ビジネスシーンでも活躍

マスターピースのslickシリーズは、日本のバッグブランドが手がけるスタイリッシュなバックパックです。
アウトドア機能とビジネス仕様を巧みに融合させた、まさに現代的なモデルといえます。
主な特徴
- 容量:20L〜30L
- 重量:約810g(軽量設計)
- 素材:防水コーティング素材
- 機能:PC収納、オーガナイザー充実
独自技術「m-strap」
マスターピース独自のショルダーストラップシステムにより、長時間の使用でも肩への負担を軽減します。
ストレッチテープとナイロンテープの二重構造により、体の動きに合わせて柔軟にフィットします。
ビジネスシーンでの使用を前提としているため、PCやタブレットの収納機能も充実しています。
15インチまでのノートPCに対応し、緩衝材入りの専用スペースで安全に持ち運べます。
適用シーン
- 通勤・出張
- 短期旅行
- 日帰りハイキング
- カジュアルな外出
価格は28,600円と高めですが、一つのバックパックで多様なシーンに対応できるコストパフォーマンスを考えると、十分に価値のある投資といえます。
これらのおすすめモデルを参考に、自分の用途と体型に最適なバックパックを選択してください。
実際の購入前には、可能な限り店舗で試着し、フィット感を確認することを強くおすすめします。
バックパックサイズ選びのよくある失敗例

バックパック選びでは、容量や機能に注目しがちですが、実際の使用シーンを想定せずに選択すると様々な問題が発生します。
ここでは実際によくある失敗例を紹介し、同じ失敗を避けるための対策を詳しく解説します。
容量不足で後悔するケース
バックパック選びで最も多い失敗が、必要な容量を過小評価してしまうことです。
特に初心者の方は「軽量化」を意識しすぎて、実際の使用に必要な容量を確保できないケースが頻発しています。
よくある容量不足の例
日帰り登山で20L未満を選択
日帰り登山では最低でも20L以上の容量が必要ですが、「軽いから」という理由で15L程度のバックパックを選ぶ方がいます。
この場合、雨具や防寒着を入れるスペースが不足し、安全装備を持参できません。
山小屋泊で30L台を選択
1泊2日の山小屋泊では着替えや洗面用具が追加で必要になりますが、日帰り用の30L台バックパックでは容量が不足します。
無理に詰め込むとパッキングが困難になり、必要な装備を諦めざるを得なくなります。
テント泊で50L台を選択
テント泊では生活に必要な全ての装備を運ぶため、最低でも60L以上の容量が必要です。
50L台では調理器具や食材を十分に持参できず、安全マージンも確保できません。
容量不足を避けるための対策
- 実際の荷物リストを作成して必要容量を計算する
- 季節装備や予備装備も考慮に入れる
- 初回購入時は少し大きめのサイズを選択する
- 経験者や専門店スタッフに相談する
容量不足のバックパックでは、安全装備を削らざるを得なくなり、結果的に危険な状況を招く可能性があります。
特に山岳地帯では天候の急変もあるため、十分な容量のバックパックを選択することが重要です。
大きすぎて使いにくいケース
容量不足とは逆に、必要以上に大きなバックパックを選択してしまう失敗も多く見られます。
「大は小を兼ねる」という考えで大容量モデルを選ぶと、様々な問題が発生します。
大きすぎるバックパックの問題点
重量の増加
大容量バックパックは本体重量も重くなります。
60L以上のモデルでは本体だけで2kg以上になることも多く、荷物を入れる前から重量負担が増加します。
パッキングの困難
容量に余裕があると荷物が内部で動きやすくなり、バランスが悪くなります。
また、必要な荷物がどこにあるか分からなくなり、使い勝手が悪化します。
機内持ち込み制限
海外旅行では機内持ち込みサイズ制限(3辺の合計115cm以内)があります。
大型バックパックでは制限を超えてしまい、預け荷物にせざるを得なくなります。
日常使いでの違和感
通勤や通学で大型バックパックを使用すると、電車内で邪魔になったり、見た目のバランスが悪くなったりします。
適切なサイズ選択のポイント
- 主要用途に合わせたサイズを基準にする
- 拡張機能付きモデルで容量調整する
- 複数のバックパックを用途別に使い分ける
- レンタルサービスで大型モデルを試す
大きすぎるバックパックは使い勝手が悪く、結果的に使用頻度が下がってしまいます。
投資効果を最大化するためにも、適切なサイズ選択が重要です。
体型に合わず疲労が増すケース
バックパック選びで見落とされがちなのが、体型との適合性です。
容量や機能に注目しがちですが、体型に合わないバックパックでは疲労が大幅に増加し、安全性にも影響します。
体型不適合による具体的な問題
背面長の不一致
背面長が体型に合わないと、荷重が適切に分散されません。
背面長が長すぎると腰ベルトが正しい位置に来ず、短すぎると肩に過度な負担がかかります。
ショルダーハーネスの位置ずれ
肩幅に対してハーネスの幅が合わないと、肩から滑り落ちたり、首に食い込んだりします。
特に女性が男性用モデルを使用する際に多く見られる問題です。
ヒップベルトの不適合
腰回りのサイズに合わないヒップベルトでは、荷重を腰で支えることができません。
この場合、全ての重量が肩にかかり、長時間の使用で深刻な疲労を引き起こします。
重心位置の悪化
体型に合わないバックパックでは重心位置が不安定になり、歩行時のバランスが悪化します。
これにより転倒リスクが増加し、特に山岳地帯では危険な状況を招きます。
体型適合を確認する方法
- 専門店での試着を必ず実施する
- 実際に荷物を入れた状態で背負う
- 15分以上背負って違和感がないか確認する
- 歩行時の安定性をチェックする
- 女性は女性専用モデルを優先的に検討する
調整機能の活用
多くの高品質バックパックには、体型に合わせた調整機能が搭載されています:
- 背面長調整システム
- ショルダーハーネスの角度調整
- ヒップベルトのサイズ交換
- ロードリフターストラップによる重心調整
これらの機能を適切に使用することで、体型に最適化されたフィット感を実現できます。
購入後の対策
体型に合わないバックパックを購入してしまった場合でも、以下の対策で改善できる場合があります:
- 専門店での再調整サービス利用
- パーツ交換(ヒップベルト等)
- パッキング方法の見直し
- 使用時間の短縮
ただし、根本的な解決には体型に適したモデルへの買い替えが最も効果的です。
長期的な健康と安全を考慮すると、適切な投資といえるでしょう。
これらの失敗例を参考に、自分の用途と体型に最適なバックパックを慎重に選択してください。
購入前の十分な検討と試着により、長年愛用できるバックパックを見つけることができます。
まとめ

バックパックのサイズ選びは、快適で安全なアウトドア活動や旅行を実現するための重要な要素です。
適切なサイズ選択により、体への負担を軽減し、必要な装備を効率的に運搬できます。
サイズ選びの基本原則
バックパック選びで最も重要なのは、用途に応じた適切な容量の把握です。
日帰り登山には20L〜30L、山小屋泊には40L〜50L、テント泊には60L以上が基本的な目安となります。
ただし、これらの数値は一般的な指標であり、個人の体力や経験、季節によって調整が必要です。
容量だけでなく、背面長の測定と体型への適合性も重要な要素です。
第七頸椎から腰骨までの背面長を正確に測定し、自分の体型に最適なサイズを選択することで、長時間の使用でも快適性を保てます。
失敗を避けるための重要ポイント
バックパック選びでよくある失敗は、容量の過小評価と体型との不適合です。
容量不足では安全装備を持参できず、大きすぎるバックパックでは重量増加と使い勝手の悪化を招きます。
また、体型に合わないバックパックでは疲労が大幅に増加し、長時間の使用が困難になります。
これらの失敗を避けるためには、購入前の十分な検討と試着が不可欠です。
可能な限り実際の荷物を入れた状態で試着し、フィット感と安定性を確認してください。
長期的な視点での選択
バックパック選びでは、初期投資を惜しまず品質の高いモデルを選択することをおすすめします。
適切に選択されたバックパックは10年以上使用でき、結果的に高いコストパフォーマンスを実現します。
また、用途の拡大に応じて段階的にサイズアップしていく方法も効果的です。
まず日帰り用から始めて、経験を積みながら大容量モデルに移行することで、無駄な投資を避けながら最適なバックパックを見つけることができます。
最終的な選択指針
バックパックのサイズ選びでは、以下の7つのポイントを総合的に判断することが重要です。
- 用途に応じた適切な容量
- 体型に合った背面長とフィット感
- 品質と耐久性のバランス
- 調整機能の充実度
- 重量と機能性のバランス
- 価格と投資効果
- 将来的な用途拡大への対応
これらの要素を慎重に検討し、専門店での試着と相談を活用することで、長年愛用できる最適なバックパックを見つけることができます。
適切なサイズ選択により、安全で快適なアウトドア活動を楽しんでください。